静脈内鎮静法 当日の注意事項 | 森ノ宮キャンパス歯科・口腔外科|大阪府大阪市城東区の歯科医院

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お知らせ

2023.01.26

静脈内鎮静法 当日の注意事項

静脈内鎮静法 当日の注意事項(治療前)

 静脈内鎮静法を安全に行うために、患者様には次のようなご協力をしていただく必要があります。

①術前の絶飲絶食

鎮静中に嘔吐などが起こると、窒息誤嚥性肺炎などを引き起こす危険性があるため、

処置開始5時間前から飲食は全て禁止となります。

また、常用薬を服用する必要のある方は、別途指示させていただきますのでご相談ください。

②当日は手指のマニキュアはしないでください

鎮静中の全身状態を把握するための血中酸素飽和度は、爪に光を当ててセンサーで測定を行います。

そのためマニキュア・ジェルネイル等が爪についていると、測定されないことがございます。

③楽な服装でご来院ください

④アレルギーの有無や、現在病院にかかっているご病気、服用している薬についてなど、

全身状態について事前に問診させて頂き、詳しくお伺いいたします

⑤術後注意事項の説明

術後もフラつきや眠気が残る可能性がございますので、当日お車でのご来院を避け、

ご自身での運転による帰宅は控えて頂く様お願いします。

また、自転車の運転もお控えください。

公共交通機関のご利用もしくはご家族の方などにお迎えに来ていただくようお願い致します。

もし、ご都合がつかない場合はタクシー等の手配をさせて頂きますので何なりとご相談ください。

静脈内鎮静法 当日の注意事項(治療後)

帰宅後当日は、集中力を要する作業、重要な判断を要するお仕事等は控えていただき、

ご自宅でごゆっくりとお休みください。

⑥治療後の痛みは、飲み薬の鎮痛薬にて対処いたします

⑦当日、風邪などで体調が優れない場合は、適宜ご相談ください

上記の事項が守られていない場合や、

主治医または歯科麻酔科医の判断で治療を中止する必要が生じた場合は、

処置を行うことができない事をご理解ご了承ください。

静脈内鎮静法の流れ(治療開始まで)

まず術前に一度ご来院して頂き、

既往疾患、基礎疾患、常用薬剤、家族歴、過去の歯科治療時の不快事項、食物や薬剤に対するアレルギーの有無などについて、詳細に問診をさせていただきます。

そして、その際に以下の注意点等もしっかりとご説明させていただきます。

①事前の体調確認

当日の体調や絶飲食の可否、注意事項などを再度確認させて頂きます。

不安なことや疑問点があればご遠慮なくご質問ください。

②生体情報モニターの設置

血圧計や心電計、パルスオキシメーター(爪で動脈中の酸素濃度を測る器械)、

酸素の鼻カニューレなどを装着します。

③点滴を注入

主に手背より点滴ルートを確保し、点滴より徐々に麻酔薬を注入していきます。

専門の歯科麻酔医が心電図や血圧計による全身状態のチェックを行いながら鎮静剤を投与していきます。

そのため、安定した状態で治療を受けていただくことが可能です。

万全の状態で処置を行っていますのでご安心ください。

薬剤注入後よりすぐに麻酔薬の効果が出現し、

ゆっくりと眠くなってきますが、意識もあり会話もできます。

そして薬剤の効果により、この時の会話は術後覚えておられない方が多いです。

静脈内鎮静法の流れ(治療開始〜)

④治療開始(モニタリング)

麻酔が効いているか確認した後、治療を開始します。

治療中も術者とは別の麻酔担当医が、異常がないか常にモニターで全身状態をチェックしています。

鎮静剤の使用量が多くなることにより、喉や気道の反射が抑制され、

場合によって胃の内容物が気道に流入し、窒息や肺炎(誤嚥性肺炎)を引き起こしたり、

あるいは呼吸が抑制される可能性があります。

このようなことが起こらないように注意深い観察のもと

鎮静薬を少量ずつゆっくりと投与し、適宜調整していきます。

また、患者様もこのようなことが起こることを防ぐために、

術前の絶飲絶食の時間を必ず守り

処置中は歯科麻酔医の指示に従っていただくようご協力お願い致します。

また、術中稀に薬剤等に対する予期せぬアレルギー反応、

不整脈やその他の合併症が起こる可能性があります。

しかしその際に歯科麻酔医が直ちに対処できるよう、

救急処置のできる体制・準備を常に整えていますのでご安心ください。

静脈内鎮静法は、全身麻酔とは違って完全に意識がなくなることはありません

『眠っているような、ウトウトとした状態』と表現されることも多いですが、

意識を消失することなく、恐怖心や不安感のないリラックスした状態で

治療を受けて頂くことが可能となります。

また、意識はあるため術中呼びかけに応じることも可能ですが、

静脈内鎮静法に使用する薬剤には健忘作用もあるため、治療中の記憶が残らない人も多いです。

個人差はありますが、

「あっという間に治療が終わった」「寝ている間に治療が終わっていた」と術後仰っている患者様が多いです。

静脈内鎮静法(治療終了後)

⑤リカバリー

治療が終わると、15~20分程度で薬の効果は消え、リラックス状態から回復します。

しかしながら麻酔の効果が消えるまでの時間は個人差があるので、

治療終了から30分~1時間は外来で休憩していただき、

眠気やフラつきがないことを確認させていただきます。

そして術後の注意事項を再度お伝えし、主治医、歯科麻酔科医の診察後に帰宅可能となります。

実施手順

1.モニター(血圧計、心電図、パルスオキシメーター)を装着します

2.注射をして点滴を行います

3.薬の投薬を行います(うとうとしてきます)

4.局所麻酔、処置を始めます

5.治療終了後、ふらつきや眠気などが回復するまで十分休んでいただき、帰宅となります

麻酔を止めてからのリカバリーが早いというのも静脈内鎮静法の特徴です。

そのため入院の必要はなく、日帰りでの治療が可能です。

静脈内鎮静法を少しでもご検討されている方は、当院にいつでもお気軽にご相談ください!

詳しくは下記静脈内鎮静法特設サイトをチェックしてみてください!

https://sedation-tomimori.com

記事作成者:歯科麻酔科医 向井千加子

https://morinomiya-campus-shika.com

マイナンバーカードが保険証として使えます。

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