歯周病の原因はなんだろう | 森ノ宮キャンパス歯科・口腔外科|大阪府大阪市城東区の歯科医院

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2023.05.17

歯周病の原因はなんだろう

【歯周病】と聞くとどんなイメージを持ちますか?

歯茎が腫れている、歯茎から出血する、中高年がなる歯茎の病気、などが一般的なイメージでしょうか。

実は歯周病にはいくつか種類や段階があったり、

その中でも若い年齢の方で発症する種類もあるんです。

それではひとつひとつ解説していきましょう。

歯周病の種類

歯肉炎

歯肉炎

磨き残した汚れ(プラークなど)や歯石が原因で歯垢内の細菌が歯肉を刺激すると、

歯茎が腫れて赤くなったり、出血を起こしたりします。

歯肉炎は歯周病の中でも比較的軽度な状態のため、初期治療を受けることで完治させることが可能です。

しかし、痛みなどの初期症状が現れず、自覚症状がないために、

患者様の知らぬまに進行していたケースも少なくありません。

歯茎が赤くなっていたり腫れているときや、出血があった場合は放置せず

歯科医院で早めの治療を受けましょう。

慢性歯周炎

慢性歯周炎

軽度なうちに治療せず、そのまま歯肉炎の症状が進行すると、

慢性歯周炎になる場合があります。

慢性歯周炎まで進行すれば、

歯茎が腫れる、痛みが出る、出血する、口臭が出るなどの症状が現れ、

しだいに歯がグラグラしてきて、

ひどい場合歯が抜けてしまうこともあります。

この段階まで進行すると、歯茎だけではなく歯の周りにある歯を支える役割を持つ歯槽骨にまで影響を及ぼします。

気づいた時には重症、なんてことにならないように

定期的に検診を受け、できるだけ早期治療を行うことがとても大切です。

侵襲性歯周炎

若い人

侵襲性歯周炎は(「急性破壊性歯周炎」または「若年性歯周炎」)

若年性、と名前がついていたように

10〜30歳代の若い年齢層で発症し進行が早い歯周病です。

症状の進行がとても早いのが特徴であっというまに重症化してしまう傾向があります。

通常の歯周病より早く進行するため、

もしご自身が10〜30歳代で歯茎から出血したり、

よく歯茎が腫れる症状に気づいたらすぐに歯科医院を受診してください。

また、免疫抵抗力、遺伝的要因などの影響が大きいとされており、

特定の家族内、家系内で同様の症状が現れるケースが多いのも特徴です。

妊娠性歯周炎

妊婦さんが発症しやすい歯周病です。

妊娠中は女性ホルモンの分泌が活発になり通常より少ない量の歯垢や歯石でも

歯周病菌が繁殖しやすく、炎症を起こす場合があります。

妊婦

こういったホルモンバランスの変化が要因に限らず、

悪阻などによって口腔内ケアが十分にできておらず、細菌が繁殖しやすい口腔状態になったり、

食生活の変化によって口の中が酸性に傾くと炎症が起こりやすくなってしまいます。

妊娠中に歯周病を発症し放置してしまうと、

お腹の中の赤ちゃんの正常な発育に良くありません。

もし妊娠初期に歯周病などが気になる場合は歯科医師に相談し、母体の負担にならない応急処置を

してもらい、安定期に入ったら通常治療で治していきましょう。

歯科医院を受診の際は必ず母子手帳をご持参いただき、

妊娠中であることを歯科医師やスタッフにお伝えください。

また、妊婦さんご自身で気をつけられる口腔ケアとして、

体調が安定している時にしっかり歯を磨くこと

水分をこまめに摂る(無糖のもの)などもあります。

歯周病になりやすい生活習慣

歯磨きの不足だけが原因ではなく、歯周病になりやすい人の生活習慣の問題点はいくつかあります。

それでは一つひとつ見ていきましょう。

①喫煙

喫煙によるタバコの煙には有害物質が含まれており、その煙を吸収した口の中の粘膜や歯肉が歯周病リスクを高めます。

②食事中噛む回数が少ない

食事中によく噛まずにすぐに飲み込む癖はありませんか?

よく噛むことで唾液が分泌されますが、噛む回数が少ないと唾液の分泌量が十分に足りず、

口腔内での細菌が繁殖しやすい状態に。

③疲労やストレス

日常的に疲労やストレスが溜めてしまう人は要注意です。

ストレスが溜まることで免疫力が低下し、歯周病にかかりやすい状態になってしまう恐れがあります。

④間食が多い

甘いものなどの糖分を多く含んだ食べ物をよく間食に食べる習慣がある方は、注意しましょう。

歯垢(プラーク)は糖分を栄養として繁殖します。

だらだら食べは控えて、食後の歯磨き習慣も怠らないように気をつけていきましょう。

歯医者で歯周病を見つけてもらいましょう

歯周病は痛みなく進行するため気づかないことが多いので、

こまめに歯医者に通い定期検診を受けましょう。

歯周病は全身に影響する

また、歯周病の放置は大変危険なことです。

歯周病は全身に影響するということも近年分かってきています。

単に「お口の中の病気」と捉えて検診や治療を後回しにせず、

「全身に影響する病気」のひとつであることを認識していただき、

初期段階で治していけるよう心がけましょう。

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