夏前に!知覚過敏を詳しく知ろう | 森ノ宮キャンパス歯科・口腔外科|大阪府大阪市城東区の歯科医院

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2023.06.06

夏前に!知覚過敏を詳しく知ろう

かき氷

夏になるとアイスなど冷たいものを食べたくなる人も多いのではないでしょうか。

そんな時虫歯でもないのに、一時的にキーンとしみることありませんか?

他にも歯磨きしている時や、熱いものまで、、、

この、歯がしみる症状を「知覚過敏」といいます。

名前はよく聞くけど、何が原因であるのか、具体的な治療法はあるのか

気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それでは、今回は冷たいものが欲しくなる

夏前に!知覚過敏を詳しく解説していきましょう。

象牙質知覚過敏症

歯がしみる

知覚過敏の正式名称は「象牙質知覚過敏症(ぞうげしつちかくかびんしょう)」といいます。                        

露出した象牙質に「冷たい」「甘い」「酸っぱい」などの刺激が加わり、

一時的に鋭い歯の痛みを発生することを「象牙質知覚過敏症」といいます。

しかし、この痛みは数分続くことがありますが、一時的で刺激がなくなると痛みもなくなります。

また、痛みの感じ方には個人差があり、毎日痛みを感じる人もいれば、

たまにしか感じない人もいます。

歯の構造

エナメル質は人体で最も硬い組織といわれるくらい硬い骨でできており、

歯髄(歯の神経)に痛みを通しにくい性質があります。

そして象牙質にはものすごく小さい管が無数にあり、それを象牙細管といいます。

この象牙細管は、歯の神経である歯髄に向かって通っているため、

象牙質に刺激が加わると、痛い、しみる、といった症状を歯髄に伝えます。

また歯髄は全ての刺激を「痛み」で感知します。

知覚過敏の原因は?

歯茎の退縮

歯茎の退縮

加齢ともに歯茎は少しずつ退縮していき、

今まで歯茎に隠れていた歯の根っこの象牙質が露出します。

そのため、歯茎が少しでも下がってしまうと象牙質に刺激がいき、しみるようになります。

また、強いブラッシング圧や長時間のブラッシングが原因で歯茎が過剰に刺激されると、歯茎が下がることもあります。

エナメル質の摩耗

硬い骨

エナメル質は人体で最も硬い骨ですが、

歯にダメージがいきやすい歯ぎしり食いしばり

荒い粒子の入った研磨剤が入った歯磨き粉を使って強くブラッシングを行うと、

エナメルが摩耗し象牙質が露出してしまうことがあります。

中には象牙質が露出していなくても知覚過敏の症状が起きることがあります。

その一例として、ホワイトニングを行った後に起こる知覚過敏です。

ホワイトニング

ホワイトニングは、ほとんどが生活歯(神経の生きている歯)のエナメル質が対象です。

ホワイトニング材の過酸化水素が

エナメル質から象牙質に浸透し痛みを感じることがあります。

この痛みは一時的で数日で治ることがほとんどですが、

痛みが強い場合は担当の歯科衛生士に相談しましょう。

知覚過敏の治療方法

知覚過敏用の歯磨き粉を使用する

歯磨き粉

薬用成分である「硝酸カリウム」や「乳酸アルミニウム」入りの

歯磨き粉をお勧めします。

これらの歯磨き粉には、歯髄への痛みの伝達をブロック

象牙細管に蓋をして刺激をブロックする作用があります。

使用を続けることでしみる症状が緩和することがあります。

歯にコーティング材を塗布

コーティングされた歯

知覚過敏を抑制する薬剤コーティング剤を塗り、物理的に刺激を遮断します。

月日が経つと効果が弱まってくるため、定期的な塗布をお勧めします。

また、薬剤やコーティング剤の塗布後に歯の再石灰化が進めば、

薬剤の効果が弱まってもしみなくなることがあります。

レジン(歯科用プラスチック)を詰める

歯の詰め物

歯茎が下がり歯の根元が欠けて知覚過敏が起きている場合には、

レジンを詰めることをお勧めします。

欠けた部分をレジンで覆うことで刺激が伝わらなくなります。

・マウスピースの作成、装着

マウスピース

歯ぎしり食いしばりで知覚過敏が起きている場合には、

マウスピースの作成、装着をお勧めします。

マウスピースを装着すると歯と歯が直接当たらなくなり、

歯に過剰な刺激が伝わらなくなることで知覚過敏が和らぐことがあります。

歯の神経を取る

上記の処置を行なってもなお、知覚過敏の症状が酷く 

生活に支障をきたす場合には、

最終手段ではありますが「歯の神経を取る」という選択肢があります。

歯の神経を取ると、その歯の痛覚がなくなるのでしみることは無くなります。

しかし痛みを感じないため、以下のようなデメリットが発生します。

・虫歯に気付きにくい

・歯の寿命が短くなりもろくなる

・歯の色が暗くなる

虫歯でない限りできるだけ歯の神経は残す方がいいのですが…

歯の神経を取る選択をするかどうかは、歯科医師とよく相談して判断するようにしましょう。

また歯周病や虫歯などで歯がしみることもありますので、

いつまで経ってもしみる症状が改善されない場合は、ぜひ相談してください。

他の記事でも「知覚過敏」について詳しく解説!

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